初冬の静寂
- 2018/12/04
- 23:59
今日から明日にかけては、先月の 27~28 日と同じような 温暖前線と寒冷前線の通過 で、初日の今日は、温暖前線の通過で朝の最低気温 6 °C から、夜に向けて 15 °C まで上がっていくという予報。
ただ、初日が 素晴らしい快晴 だった前回と違って、今日は『終日, 雨』とのこと。
それでも、夜半から降り始めた雨は午前中には上がって、お昼ころには多少の青空がのぞき出した。
とはいえ、西の空は薄暗く、いつ降り出してもおかしくはない空模様だが、気温は午後に入って 15 °C 近くまで上昇した。
これなら、多少の雨は気にはなるまいと、ロードで出かけた。 コースは、久しぶりの『門伝 ~ 紅花トンネル』ルート。
出かけてみると、ほとんど風もなく、『こんな日に走らないのはもったいない』と、思ったのは最初だけで・・・
広がっていた青空は、まもなく雲に覆われて、明るいのは地平線だけという、夜のような薄暗い風景に変わった。
それでも、雨が降り出す様子はなく、四方の山は、全く陰影のない影絵のような稜線だけが際立ち、光を吸い込んでしまうような上空の薄暗さは、音までをも吸収してしまうのか、草木も枯れて揺れるものもない辺りの風景は、聞こえる音もない静寂に包まれている。
その薄暗くコントラストのない静寂を、"クォーン" という回転音を響かせて、ロードバイクがひた走る。
周りには茫洋とした景色が広がり、自分だけがここにいて、その空間を猛スピードで飛んでいく・・・
夢にもありそうなシュールな感覚に、このままずっと走っていければ・・・ と思いながら山際の道から東に向かうと、背後に昇っていく空は、相当に暗い。
向かう先の、山と空との隙間が放つ明るさだけが、この世にある光のすべてでもあるかのように、輝いて見える。
須川を越えて交差点を折れ、進路を北に取ったところで左を見ると、雨を降らせるカーテンが、さっきまでは見えていた月山を遮って、北に向かって進行中だ。
非日常的な情景のなかでの『このままずっと・・・』という感性が、『このままではどこかで降られる!』という超現実的な理性に置き換わる。
このコースのハイライトとなる、山寺街道も、高瀬からの長い上りも諦めて、今日のコースは寺津で中断。
降られてしまえば諦めもつくが、降られるまでは、気が気ではない。
振り向くと、真っ白い幽霊のように、ぼんやりと朝日連峰が見えている。
雪山だけは、シルエットにはならないんだ・・・ と。
まもなくして、明りの隙間が、日の出のように紅味を帯びて光り出す。
薄暗いのは天気のせいだと思っていたのに、もう、そんな時間なんだ。
えぇっ、まだまだ時間はあると思ったのにぃ・・・
というぐらいに、あっという間に夕刻になってしまった、たぶん、今年最後の今日のロード。
本日の走行距離:44 km
2018 累積距離:10,194 km
ただ、初日が 素晴らしい快晴 だった前回と違って、今日は『終日, 雨』とのこと。
それでも、夜半から降り始めた雨は午前中には上がって、お昼ころには多少の青空がのぞき出した。
とはいえ、西の空は薄暗く、いつ降り出してもおかしくはない空模様だが、気温は午後に入って 15 °C 近くまで上昇した。
これなら、多少の雨は気にはなるまいと、ロードで出かけた。 コースは、久しぶりの『門伝 ~ 紅花トンネル』ルート。
出かけてみると、ほとんど風もなく、『こんな日に走らないのはもったいない』と、思ったのは最初だけで・・・
広がっていた青空は、まもなく雲に覆われて、明るいのは地平線だけという、夜のような薄暗い風景に変わった。
それでも、雨が降り出す様子はなく、四方の山は、全く陰影のない影絵のような稜線だけが際立ち、光を吸い込んでしまうような上空の薄暗さは、音までをも吸収してしまうのか、草木も枯れて揺れるものもない辺りの風景は、聞こえる音もない静寂に包まれている。
その薄暗くコントラストのない静寂を、"クォーン" という回転音を響かせて、ロードバイクがひた走る。
周りには茫洋とした景色が広がり、自分だけがここにいて、その空間を猛スピードで飛んでいく・・・
夢にもありそうなシュールな感覚に、このままずっと走っていければ・・・ と思いながら山際の道から東に向かうと、背後に昇っていく空は、相当に暗い。
向かう先の、山と空との隙間が放つ明るさだけが、この世にある光のすべてでもあるかのように、輝いて見える。
須川を越えて交差点を折れ、進路を北に取ったところで左を見ると、雨を降らせるカーテンが、さっきまでは見えていた月山を遮って、北に向かって進行中だ。
非日常的な情景のなかでの『このままずっと・・・』という感性が、『このままではどこかで降られる!』という超現実的な理性に置き換わる。
このコースのハイライトとなる、山寺街道も、高瀬からの長い上りも諦めて、今日のコースは寺津で中断。
降られてしまえば諦めもつくが、降られるまでは、気が気ではない。
振り向くと、真っ白い幽霊のように、ぼんやりと朝日連峰が見えている。
雪山だけは、シルエットにはならないんだ・・・ と。
まもなくして、明りの隙間が、日の出のように紅味を帯びて光り出す。
『今日の陽は、東の空に沈むのか?』という光景 |
でも、時計は、まだ 15:15 。
えぇっ、まだまだ時間はあると思ったのにぃ・・・
というぐらいに、あっという間に夕刻になってしまった、たぶん、今年最後の今日のロード。
本日の走行距離:44 km
2018 累積距離:10,194 km
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