蔵王エコーライン
- 2018/08/22
- 23:59
7月の異様な暑さで延び延びになっていた、夏の恒例行事『蔵王エコーライン』で、刈田まで行ってきた。
とにかく、今年の7月は暑かった。 "山は涼しい" とはいえ、その山の涼しさに辿り着く前、というか、自宅を出るのさえ躊躇するほどの暑さで、『山に行こう』という気さえも起きなかった。
ところが、8月に入ってからも延々と続くように思えた暑さも、先週の 16 日からの突然の涼しさで、『今年のエコーラインはもうダメかなぁ』と諦めかけていたところに、一昨日から暑さが戻り、今日は昨日に続いて猛暑日になるとの予報。 多少の焦りもあって『この機会を逃したら・・・』という気になって行ってきたのだが・・・
体調も悪くはないし、そこそこの速度で走ることはできた。 でも、上り始めてからの疲労感が、『なんで、こんなに疲れるんだ?』というほどの、半端ない暑さだった。
暑いさなかの山上りは、一刻も早く涼しい所まで上る必要があるが、9時前でも、スタート地点の "蔵王の森" は、すでに 32°C 。
そこから 4 Km ほど上って、勾配がきつくなる "永野" の集落から遅れ始めた妻は、その先の "S字カーブ" まではなんとかなったものの、ホワイトロックは今日は諦めた。
標高 660 m の猿倉まで上がれば『その先は、なんとかなるだろう』と思いながら、木陰もなく強い炎天に晒される猿倉までが、走り慣れた道とは思えないぐらいに、とにかく今日は異様に長い。
結局、猿倉には『もう、この先は、絶対無理!』という疲労困憊(こんぱい)状態で到着。
打ちひしがれて、『暑いところに下ってもしょうがないから、がんばって蔵王温泉まで行って帰るか』と、ヤマブドウのシャーベットを食べながら休憩。
しばらく休憩して、『今年は、もう行けないんだろうか』と思いながら蔵王ラインに向けて上りはじめると、不思議にも身体が軽い。
『えっ、これだったら行けるんじゃない?』と、半信半疑で走るうちに元気が出てきて、そのまま上ることにする。
斜度からして、『猿倉まで上ってしまえば・・・』という感覚は以前からあったものの、暑さの違いをこれほどまでに感じたのは、今日が初めてだった。 身体の "楽さ加減" が、全然違う。 それに、木漏れ陽の道は、見ているだけでも気持ちがいいし、勢いよく流れる沢の水音も涼しげで、走っていても "疲れ" が気になることもない。
猿倉から坊平までは林間コース、そして坊平から先は低木地帯で、傾斜も緩く、視界がどんどんと広がっていく。
ここまで来れば、あとは景色を見ながら走ってさえいれば、目的地には、そのうちに到着するという気楽さだ。
真っ青な空を背景に、白い大きな雲が浮かぶ、灼熱の下界に較べれば、まさに別天地。
『山の上は気持ちがいいよ』という忘れかけた記憶が現実として甦るのは、想像を遥かに超えた素晴らしさだ。
しかし、エコーラインって、こんなにも、いいところだったっけ?
右にカーブする山道の先に、遠く熊野岳が見えてきて、しばらく進むと刈田岳の駐車場の車の列が、夏の日差しに光って見える。 周りに遮るものがなにもない、なだらかな舗装路を走って行って、宮城県と七ヶ宿町の標識を過ぎると、まもなく刈田のリフト乗り場に着く。
素晴らしい天気で、御釜は、今日も綺麗に見えたことだろう。
でも、着いてみたら、今日は、リフトにさえ乗る気にならないぐらいに疲れていた。
降りは快適。 でも、それも坊平まで。 猿倉からの降りは、上るには危険と思えるほどの、熱風しかこない猛暑。
猿倉に到着するまでと、坊平を過ぎてから。 今日の記憶は、そのふたつの、あまりの違いに集約される。
猿倉までで戻っていたら、高山の爽快感とはまったく無縁の、暑さにメゲた疲労感だけが残っていたことだろう。
本日の走行距離:72 km
2018 累積距離:6,044 km
とにかく、今年の7月は暑かった。 "山は涼しい" とはいえ、その山の涼しさに辿り着く前、というか、自宅を出るのさえ躊躇するほどの暑さで、『山に行こう』という気さえも起きなかった。
今朝9時前の、綺麗に晴れ渡った蔵王の山 ; 目指す刈田は中央の一番高い熊野岳の後ろ側にある |
ところが、8月に入ってからも延々と続くように思えた暑さも、先週の 16 日からの突然の涼しさで、『今年のエコーラインはもうダメかなぁ』と諦めかけていたところに、一昨日から暑さが戻り、今日は昨日に続いて猛暑日になるとの予報。 多少の焦りもあって『この機会を逃したら・・・』という気になって行ってきたのだが・・・
・・・しかし、それにしても、今日はムチャクチャ暑かった。
最大難所は、今日は無理をせずにアルキで (でも、なんで平らにしか見えないんだ?) |
暑いさなかの山上りは、一刻も早く涼しい所まで上る必要があるが、9時前でも、スタート地点の "蔵王の森" は、すでに 32°C 。
そこから 4 Km ほど上って、勾配がきつくなる "永野" の集落から遅れ始めた妻は、その先の "S字カーブ" まではなんとかなったものの、ホワイトロックは今日は諦めた。
標高 660 m の猿倉まで上がれば『その先は、なんとかなるだろう』と思いながら、木陰もなく強い炎天に晒される猿倉までが、走り慣れた道とは思えないぐらいに、とにかく今日は異様に長い。
結局、猿倉には『もう、この先は、絶対無理!』という疲労困憊(こんぱい)状態で到着。
打ちひしがれて、『暑いところに下ってもしょうがないから、がんばって蔵王温泉まで行って帰るか』と、ヤマブドウのシャーベットを食べながら休憩。
涼しげに沢の水が流れる・・・ |
『えっ、これだったら行けるんじゃない?』と、半信半疑で走るうちに元気が出てきて、そのまま上ることにする。
上り坂だって、木陰で快適 |
斜度からして、『猿倉まで上ってしまえば・・・』という感覚は以前からあったものの、暑さの違いをこれほどまでに感じたのは、今日が初めてだった。 身体の "楽さ加減" が、全然違う。 それに、木漏れ陽の道は、見ているだけでも気持ちがいいし、勢いよく流れる沢の水音も涼しげで、走っていても "疲れ" が気になることもない。
ここまで来れば、あとは、もう楽勝? ; 坊平 |
猿倉から坊平までは林間コース、そして坊平から先は低木地帯で、傾斜も緩く、視界がどんどんと広がっていく。
ここまで来れば、あとは景色を見ながら走ってさえいれば、目的地には、そのうちに到着するという気楽さだ。
真っ青な空を背景に、白い大きな雲が浮かぶ、灼熱の下界に較べれば、まさに別天地。
『山の上は気持ちがいいよ』という忘れかけた記憶が現実として甦るのは、想像を遥かに超えた素晴らしさだ。
しかし、エコーラインって、こんなにも、いいところだったっけ?
右にカーブする山道の先に、遠く熊野岳が見えてきて、しばらく進むと刈田岳の駐車場の車の列が、夏の日差しに光って見える。 周りに遮るものがなにもない、なだらかな舗装路を走って行って、宮城県と七ヶ宿町の標識を過ぎると、まもなく刈田のリフト乗り場に着く。
素晴らしい天気で、御釜は、今日も綺麗に見えたことだろう。
でも、着いてみたら、今日は、リフトにさえ乗る気にならないぐらいに疲れていた。
降りは快適。 でも、それも坊平まで。 猿倉からの降りは、上るには危険と思えるほどの、熱風しかこない猛暑。
猿倉に到着するまでと、坊平を過ぎてから。 今日の記憶は、そのふたつの、あまりの違いに集約される。
猿倉までで戻っていたら、高山の爽快感とはまったく無縁の、暑さにメゲた疲労感だけが残っていたことだろう。
本日の走行距離:72 km
2018 累積距離:6,044 km
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